【見出し】
米、対イラン軍事拡大を当面棚上げ パトリオット迎撃ミサイル枯渇を懸念
【本文】
ニューヨーク、7月26日──ニューヨーク・タイムズは関係筋の話として、トランプ米大統領がイランに対する大規模な軍事エスカレーションを当面見送る方針を示したと伝えています。
同紙によれば、トランプ氏は金曜日に主要顧問や高官と会合を行い、議題の中心となったのは中東で既に減少傾向にあるペンタゴンのパトリオット迎撃ミサイルの在庫問題であり、軍事行為の拡大が同備蓄を危険なほど枯渇させかねないという懸念が協議されたということです。
ジョイントチーフス・オブ・スタッフ議長のダン・ケイン将軍は、大規模な戦闘行為の再開は理論上可能であると認める一方で、それが米中央軍が運用可能な迎撃ミサイルを著しく減らし、防空能力の劣化を招くおそれがあると警告したと伝えられ、こうした軍需面の制約が外交・軍事の判断に重くのしかかっている形です。
関係筋はまた、トランプ氏の側近の多くがエスカレーションを支持していなかったと述べ、ある高官は、大規模攻撃が期待されるような形でイランを交渉の場に戻すとの見立てには疑念を示したうえで、攻撃は逆にイラン国内の結束を強め、指導部が外的脅威に注意を集中させる効果を生む可能性を指摘しています。
ニューヨーク・タイムズは総括として、米政権が戦争の拡大がもたらす見込み、ペルシャ湾で米軍の防空に依存する同盟国との関係の複雑化、さらにエネルギー市場および移民問題の深刻化を懸念していると結んでおり、今回の決定は軍事的選択肢と物的制約、地域的影響を秤に掛けた現実的な判断を反映しているということです。