モディ首相の深夜メッセージが局面を一変、NEET流出疑惑を巡る学生抗議は短期間で沈静化の方向へ
7月24日深夜に公開されたナレンドラ・モディ首相のビデオメッセージが事態の流れを一変させ、翌25日には学生らの抗議が全国的な注目を集める中で政府側の対応が加速しました。首相のメッセージがSNS上で瞬く間に広がったことを背景に、事態は一気に新たな局面へと移行した形です。
モディ首相は同24日午後11時30分頃のメッセージを受けて、わずか24時間で自身のインスタグラムのフォロワーが100万人以上増加する反響を受け、改めて若者と学生に感謝する別のビデオを公開し、寄せられた建設的な提案や反応に対して謝意を示しました。こうした首相の発信は、問題用紙流出疑惑と試験改革への注目を一段と高める一方で、政府と学生の間での対話開始に向けた圧力を強めたといえます。
首相の発信を受け、7月25日朝にはニューデリーのジャントル・マンタルで学生らによる抗議行動が勢いを増し、同日に政府と学生指導者との協議を始めるための取り組みが本格化しました。こうした動きを受けて政府側は関係者を集め、対話による解決を模索する姿勢を明確にした形です。
7月25日午後には、NEETの問題用紙流出疑惑と高まる学生の不満を背景に、教育大臣ダルメンドラ・プラダン氏が辞任を表明し、首相宛ての辞表では若者こそ国の最大の力であると述べるとともに、ここ数日の出来事を遺憾に思う旨を記しました。プラダン氏の辞任は事態の沈静化と責任の所在に関する政府内の対応を象徴する動きとなりました。
同日午後遅くにはニューデリーのコンスティチューション・クラブで政府代表とCJPとの間で3回目の協議が行われ、連邦大臣J.P.ナッダ氏とジテンドラ・シン博士がCJPのスポークスパーソンであるソーラヴ・ダス氏およびアシュトシュ・ランカ氏と学生側の要求について協議したうえで、会談後の共同記者会見ではナッダ氏が抗議者に対して登録されている第一通報記録(FIR)を取り下げるための措置を講じると発表し、さらにNEETの問題用紙流出後に自殺したとされる学生の遺族に対しては適用される規則に従い政府が金銭的支援を行うと述べ、これを受けてCJPは抗議の撤回を発表して正式に行動を中止しました。
一連の動きは、首相の直接的な発信と政府内の責任調整が短期間で連動した結果であり、学生側の要求に応じる形で具体的な対応が示されたことで抗議行動が収束に向かったという現状を改めて鮮明にした形です。背景には問題用紙流出疑惑に端を発する若者の強い不満があり、今回の対応はその沈静化を図るための初期的な措置となったとの見方が出ています。