ルラ大統領、ワシントン・ポスト寄稿で米関税を強く批判し相互主義を訴える
ワシントン・ポストへの寄稿で、ルラ大統領は米国の対ブラジル関税を批判し、『嘘に基づき私たちを打ち負かすことはできない』と明言して相互主義の重要性を訴えました。
寄稿はポルトガル語の本文がSNSでも公開される形で発表され、6月初めにブラジルを米州における友好国リストから除外したとされる国務長官マルコ・ルビオの発言に直接言及した点が際立ちました。こうした経緯を踏まえ、ルラ氏は2025年4月に始まったとされる課税以降にブラジル政府が繰り返してきた主張を改めて強調しました。
USTRは7月15日に鉄鋼や衣料、靴、砂糖、エタノール、医薬品、農業機械、航空分野向けでない電気機械など多数のブラジル産品に25%の上乗せ関税を課すと発表し、ルラ氏はこれを不当で戦略的な誤りだと断じました。ルラ氏はこうした関税が米国の多くの産業が依存するブラジルの原材料供給を混乱させる恐れがあり、食品や自動車部品を含む製品が米国消費者により高い価格で届くことになると指摘しました。
これに関連してルラ氏は、中期的にはブラジル企業が米国の供給業者を他のパートナーに置き換えるだろうとの見通しを示し、またブラジルは世界各地で他の貿易相手を探す意向であると述べました。さらにルラ氏は、森林破壊対策やソーシャルネットワーク上の犯罪対策の立法、そして国内で使われている決済システムPixの取り組みを擁護し、これらはいずれも最近米国側から批判された点であると反論しました。
ルラ氏は『相互主義は国家間のすべての関係の基礎であり、それを確保するための適切なメカニズムを持っている』と締めくくり、対話の姿勢を維持する立場を示すとともに、両国関係と今後の貿易の行方を注視する考えを表明しました。