ロシア各地を襲った無人機攻撃、ロストフで死者5人・276機撃墜
モスクワ発 — ロシア国防省は27日、夜間にロシア各地と黒海・アゾフ海上空で計276機のウクライナ製固定翼無人機を迎撃・撃墜したと発表し、ロストフ・ナ・ドヌでは空襲により死者が5人、負傷者が8人に上ったと地元当局が報告しました。
ロストフ州知事ユーリー・スリュサールはテレグラムで、現地では鉄道地区やプロレタルスキー地区、レーニンスキー地区などで無人機の残骸による地上被害が発生し、私企業や倉庫、複数の民家で火災が生じたほか車数台が炎上するなどの被害が確認されたと述べ、救助隊が約400平方メートルに及ぶ範囲の消火活動を行っていると明らかにしました。
こうした被害状況についてスリュサールは、がれきの撤去中に子どもを含む遺体が追加で発見され死者数が5人に増えたと報告したうえで、地上被害に伴い集合住宅3棟、民家17軒、社会福祉施設1か所、車5台、カフェや倉庫施設に被害が出たと示しました。さらに、同知事はロストフ・ナ・ドヌのホームレス支援センターが攻撃を受け入所者43人と職員3人がいたが負傷者は出ておらず施設は通常どおり稼働していると伝えました。
負傷者については当初報告の後に数が修正され、最終的に8人が負傷し6人が入院しているとされ、そのうち1人の男性は重篤で重度の火傷と骨折を負っていると医療関係者が述べ、ほかの患者は中等度で安定しているとのことです。検察庁はロストフでの被災市民の権利保障の順守を監視するとして現地で個別監督を行い、被害者支援のためにホットラインを設置して全機関との連携を確保していると発表しました。
ロストフ以外でも各州で被害が相次ぎ、ベルゴロド州では無人機攻撃により民間人12人が負傷しうち2人が子どもであると州の作戦本部が伝え、集合住宅の数戸や駐車中の車両で火災が発生して一部住民は帰宅が困難となり臨時収容センターが設置されたと市側は報告しました。タガンログ市長は市への大規模な攻撃の結果、民間人が負傷して病院に搬送されたと伝え、ヤロスラヴリ州でも無人機攻撃に伴い交通が一時遮断されるなどの影響が出たものの交通は回復しつつあり被害者には補償が提供されると知事が述べました。
加えて、ウドムルト共和国では近年で最も大規模な無人機攻撃が迎撃され死傷者は出ていないと域長官が報告しており、物流拠点に勤務する従業員らは安全確保のため一時避難させられた後に施設が通常運転に復帰するなど、各地で警報の解除と復旧作業が進められているとのことです。国防省の発表では、撃墜が確認された地域はベルゴロド、ブリャンスク、ヴォロネジ、カルーガ、クルスク、ニジニ・ノヴゴロド、オリョール、ペンザ、ロストフ、トゥーラ、ウリヤノフスク、ヤロスラヴリ各州のほかクラスノダール、モスクワ両州、クリミア共和国、タタールスタン共和国、ウドムルト共和国、さらに黒海とアゾフ海上空に及ぶとされています。
当局は今回の攻撃を受けて被災地での救急医療や支援提供を優先するとしており、現場では消防隊や救助隊、医療関係者らが消火や救護、被害評価に当たっていると報告されています。各地で破損した建物の修復や住民の生活再建が急務となる中、検察当局や州・市の対策本部が被害者支援と法的保護の確保に向けた監視と手続きを進めている形です。