ガスプロム、2030年までに採取困難な埋蔵量からの生産比率をほぼ半分に引き上げる見通し
ガスプロムはユジノ=サハリンスクで開かれた国際極東エネルギーフォーラム『サハリンのエネルギー』の会場で、2030年までに採取困難な埋蔵量を含む鉱区からの生産がグループ総生産のほぼ半分に達する見込みであると明らかにしました。TASSが伝えた発表によりますと、同社副会長ヴィタリー・マルケロフのプレゼンテーションで示された数字です。
マルケロフによれば、2025年のガスプロムの総生産量は4,054億立方メートルで、その時点で採取困難な埋蔵量が占める割合は11.4%にとどまっていましたが、技術開発と鉱区開発の進展を前提に2030年にはこの比率が47%にまで上昇する見通しだと説明しました。
同氏はまた、2026年初め時点で同社の現時点の可採ガス埋蔵量が27兆立方メートルを超えると述べ、資源の大半はヤマル半島や北極棚、ロシア極東の国内東部に集中していると指摘しました。確認天然ガス埋蔵量の約43%はヤマルやヤクーツク、イルクーツクといった新たな生産センターや、ナディム=プル=タゾフスキー地域やロシア欧州部の従来鉱区に位置しているとされます。
さらにマルケロフは、約30%が北極棚の鉱区にあり、主にカラ海、バレンツ海、オホーツク海にかかる海域での埋蔵が確認されていると説明しました。こうした地理的な分布は、深部・難所での技術的な課題と開発投資の両面を伴うことを示唆しています。
これを受けて、アレクサンドル・ノバック副首相は採取困難な石油・ガス埋蔵量の掘削を促進するための措置を策定するようエネルギー省に指示しており、連邦鉱物資源庁長官オレグ・カザノフは既に生産構成の30%以上を採取困難な埋蔵量が占めており、その比率は今後も上昇し続けるとの見解を示しています。
一方で、エネルギー相セルゲイ・ツィヴィリョフはロシアが2027〜2028年までに採取困難な炭化水素埋蔵量を開発する技術を完全に習得する見込みであると表明しており、もしこの技術習得が計画通り進めば生産構造の転換が加速する可能性があります。
こうした一連の発表は、国家的な技術開発と政策の結節点を映し出しており、2030年をめどとした生産構成の変化は国内外のエネルギー供給構造に注目すべき影響を与えることが予想されます。