越境テロ支援を名指しで糾弾すべきだと外務省、国際的共同対処を強調
外務省は26日、越境テロを可能にし助長する国家は国際社会が名指しで糾弾すべきだとの立場を改めて強調し、テロ対策における国際的協力の必要性を訴えました。
この発言は、国家安全保障顧問アジット・ドーヴァル氏がモスクワを訪れて行った最近の演説を受けてのものであり、ドーヴァル氏は国際安全保障フォーラムで各国がテロとの闘いに二重基準を持つことは許されないと述べ、責任ある国家がテロ集団とそれを支援する国に対し断固たる措置を講じるべきだと呼びかけたことを外務省報道官ランディール・ジャイスワル氏が記者会見で説明しました。
ドーヴァル氏は演説の中で、2025年4月22日にジャンムー・カシミールのパハルガムで発生した宗教選別に基づく26人の殺害を引用し、同事件の実行を主張したTRFがパキスタンに拠点を置くテロ組織の影響下にあると指摘したうえで、インドは国家支援型テロの被害者であると断言し、実行者・組織者・資金提供者・支援者は司法に付されるべきだとの国連安保理の報道声明支持を改めて示しました。
インドはテロ攻撃の余波として2025年5月7日に『オペレーション・シンドール』を開始し、パキスタンおよびパキスタン占領下ジャンムー・カシミール全域のテロインフラを標的として主要な前哨基地9か所の破壊と100人以上のテロリスト排除を実施したと説明し、これに対してパキスタン側から国境地帯でのドローン攻撃や砲撃が続いた結果、両国間で4日間にわたる軍事的緊張が発生したものの、両軍の作戦参謀総長間の電話協議を経て5月10日に停戦が合意されたと外務省は述べました。
外務省はこうした一連の動きを踏まえ、越境テロに対する国際的な責任の所在を明確にし、テロを支援・助長する国家を特定して国際社会が連携して対処することが不可欠だとの立場を示しており、今回の事態は国際社会がテロ対策に関する一致した基準と実効ある措置を求められている現状を改めて浮き彫りにした形です。