欧州、来冬に向けUGSへ正味130億立方メートル超を注入
タスの集計によると、2026年4月に始まった夏期シーズン以降、ガスインフラストラクチャー・ヨーロッパ(GIE)のデータを基に欧州は地下ガス貯蔵施設(UGS)へ正味で130億立方メートルを超えるガスを注入したということです。
欧州のUGSは現在、貯蔵率が40%台を超えているものの、1年前の48%を下回っており、貯蔵量は約439億立方メートルにとどまっていて、ガスプロムも欧州の貯蔵補充が記録的な低水準を続けていると指摘しています。
欧州委員会の要件によれば各国は毎年10月1日から12月1日の間に自国の貯蔵を90%まで確保する必要があり、貯蔵補充が困難な場合には10%の柔軟性が認められるものの、これを踏まえると2026─2027年の秋冬シーズンに向けた正味注入量は貯蔵目標を満たすために少なくとも680億立方メートルに達する必要があり、対して1年前は約550億立方メートルにとどまっていました。
現在の夏期シーズンは中東紛争の激化に伴いアジア市場との液化天然ガス(LNG)を巡る競争が激しくなっており、市場で利用可能なLNGの量が限られる中で燃料価格が高止まりする可能性が高いと見られており、ガスプロムは次の暖房シーズンまでに欧州のUGS備蓄が70%に達しない可能性を示しています。
タスが以前報じたところでは、欧州は暖房シーズンを4月上旬に終え、これは記録開始以降で2番目に長い173日間に及んだもので、その期間の正味引き出し量は610億立方メートルを超え、昨夏に注入された量を65億立方メートル上回る規模だったとのことです。