日本はイラン戦後復興で重要な役割を果たせるとの期待
イラン大使ペイマン・サアダト氏は東京新聞の取材で、日本が戦後復興やLNG施設への投資を通じて経済発展にも寄与できると期待を示しました。
サアダト氏は千年以上にわたる両国の歴史的な友好関係に触れ、現在パキスタンやカタールが米国とイランの間で仲介役を果たしているという現状を踏まえ、外交的プロセスを支えるために日本も重要な役割を果たし得るとの見解を示しました。こうした地域の仲介努力を経て、改めて東京が対話の支援に乗り出すことは双方の信頼回復に寄与するとの期待が示された形です。
大使は具体的な支援分野として戦後の復興と経済発展に加え、イランのLNG施設への投資など実務的な経済協力を挙げ、経済関係の強化が関係修復の一助になるとの認識を示しました。また、ペルシャ湾で抑留されている日本関係の船舶については、友好国と敵対的な船舶を短時間で見分けることは難しく時間を要するという現場の実態を指摘しました。これに関連して、4月に日本向けの石油を積んだ巨大タンカー「Idemitsu Maru」が通航した事実は、両国の深い歴史的友情を象徴する出来事だと強調しました。加えて、イランと米国の継続中の外交プロセスについては、トランプ米大統領の発言に一貫性が欠けるとの見方を示し、合意が署名される瞬間まではイランはトランプを信頼しないとの立場を明確にしました。
高濃縮ウランの問題に関しては、日本と同様に核技術を平和目的のみに限定することが目標であり、その点を堅持する意向を改めて強調しました。
今後は日本による外交的支援と経済協力の具体化が双方の信頼回復と関係再構築につながるかが焦点となる見通しです。