LCRC未招集と保管判断で疑問相次ぐ、イシピンゴのコカイン押収で委員会が追及
マドランガ委員会での証言により、ハークス・ダーバン部隊司令官であるガヴィン・ジェイコブ大佐が、コカイン541キログラムが押収されたイシピンゴ・デポの現場で、南アフリカ警察(SAPS)が定める現場確保直後の地方犯罪記録センター(LCRC)の招集を行わなかったことが明らかになりました。
SAPSの全国指示では現場確保直後にLCRCを呼び出すことが求められている一方で、ジェイコブは委員会に対し、これまでの経験から同種の事案でLCRCが有用なDNA結果を得ることは通常ないとして招集を見送ったと説明し、しかしながら隠し区画や隠しパネル、床の秘密の区画といった、容疑者が何らかの表面に触れたであろう場所からは指紋やDNAが採取され得ることを後に認めました。
マドランガ委員長である引退判事ムビイセリ・マドランガは、設備の整っていないイシピンゴ警察署に大量の薬物を保管(ブック)する決定と、近隣の警察署を利用しなかったジェイコブの判断に疑問を呈し、委員会はイシピンゴ・デポから約16キロ離れたメイデンワーフ警察署が2億ランド相当の薬物の保管に使用できた施設の一つであったと聞いたと指摘しました。
これに対しジェイコブは、メイデンワーフ警察署および周辺の警察署に利用可能な保管スペースがないと仮定していたことを認め、ダーバンには当該コカインを保管する容量がなかったと主張したうえで、証拠提示者が何を証明しようとしているのか理解できないと述べました。
こうした一連のやり取りは、委員会が押収品の保管判断や証拠保全の手続きの適正さについて疑問を投げかけた形となっており、今後の聴取でさらに詳細が明らかにされる見通しです。