中国、民間投資ファンド監督強化の指針を公表
北京、6月5日―国務院弁公庁はこの日、民間投資ファンドの監督強化を打ち出す指針を公表し、リスク防止と高品質な発展の促進を掲げました。
同指針は、メカニズムを改善し規制上の欠陥に対処するとともに、関連部門の連携を強化することで監督体制を体系的にアップグレードし、透明性やガバナンスの向上を通じて市場の安定性を高めることを目指しています。
具体的には重大な違法・不適合行為の取り締まりを徹底すると明記したうえで、民間投資ファンドの規則体系の整備や政府系投資ファンドおよび国有企業系の投資ファンドに対する監督強化といった点を挙げ、業界の標準化と健全な発展に資する良好な環境を醸成する方針を示しました。
背景には、民間投資ファンドが国内金融・実体経済に占める比重が拡大している事実があり、同指針でも触れられているように、これらのファンドの資産総額は現在23兆元(約3.38兆米ドル)に達して資産運用全体の約15%を占めるほか、プライベート・エクイティ(PE)やベンチャーキャピタル(VC)は長期的な資本供給源として新興分野で10万件超のプロジェクトに投資し投資元本は4.7兆元に上るなど、実体経済への寄与が大きくなっています。
また民間の証券投資ファンドは中国のA株市場における総取引高の1割から2割を占めて資本市場の活性化や投資家構成の最適化における重要勢力となっており、今回の指針はこうした存在感を前提に市場の秩序維持とリスク抑制の両面を狙ったものと位置づけられます。
当局は指針に基づき監督体制の強化を進める見通しであり、今後の実際の運用と規則整備の進捗が市場の反応を左右することになりそうです。