中国、私募ファンド監督強化の指針を公表
中国国務院弁公庁は5日、私募投資ファンドの監督を体系的に強化してリスク防止と高品質な発展を促す包括的な指針を公表しました。
指針は、制度の改善や規制の不備への対応、関係部門間の連携強化を柱に監督の枠組みをアップグレードすると明記しており、重大な違法・不遵守行為の取り締まりを強化して私募業界の秩序回復を図るとしています。
また指針は、私募投資ファンドのルール体系の整備に加え、政府投資ファンドおよび国有企業投資ファンドに対する監督強化に関する具体的な取り決めを盛り込んでいるとしています。
業界の規模については、私募投資ファンドが現在、運用資産総額で約23兆元に達し、国内資産運用業務の総量の約15%を占める重要な存在になっていると指摘されており、当局はこうした規模を踏まえ監督強化の必要性を強調しています。
長期資本の重要な供給源としては、プライベート・エクイティ(PE)およびベンチャーキャピタル(VC)が新経済分野の10万件を超えるプロジェクトに投資し、投資元本は約4.7兆元に上るとされ、科創板に上場した企業のほぼ90%が上場前にPEやVCの支援を受けていたとのデータも示されています。
さらに私募証券投資ファンドは現在、A株市場の総取引量の1割から2割を占めており、資本市場の活性化や投資家構成の最適化において重要な役割を果たしているとされています。
当局は、こうした措置を通じて私募投資ファンド業界の規範化と健全かつ安定した発展に適した良好な環境を醸成する考えだとしています。