フィッチ、南アフリカを21年ぶりに格上げ 格付けはBBに、見通しは安定
フィッチは南アフリカの長期通貨建て信用格付けを従来のBBマイナスからBBへ引き上げ、見通しを安定的に設定したと発表しました。今回の決定は同機関が同国に対して約21年ぶりに行った格上げであることが示されました。
フィッチはこの引き上げを、公的財政の立て直しに向けた政府の進展を反映したものと説明し、こうした評価は弱い経済成長や最近の国内外からのショックが続くなかで示された点で注目されます。機関はまた、外貨建て債務の低水準を評価したうえで、継続的な財政健全化と外部脆弱性の低下が格付け見直しの重要な背景になったとの認識を示しました。
フィッチはさらに、エネルギーと物流分野での継続的な改革が将来の経済成長を押し上げると見込んでいると述べ、今回の動きは2025年11月にS&Pグローバルが行った同様の格上げに続くものであり、ムーディーズが最近ポジティブ見通しを付けた流れと合わせて、主要三大格付け機関がいずれも南アフリカを投資適格のわずか二段階下に位置づけている現状を改めて浮き彫りにしました。
南アフリカはもともと2020年に投資適格を失っており、こうした歴史的な経緯を踏まえると、今回のフィッチによる格上げは財政再建と構造改革の進捗を世界の評価機関が一定程度認めた形であるとの受け止めが広がっています。政府は今後12〜18か月以内にムーディーズとS&Pによるさらなる見直しを見込んでおり、関係者はこれらの見直しが最終的に同国を「ジャンク(不良)格付け」から脱却させることを期待しているとしています。
政府側は、追加の格付け見直しを通じて不良格付け脱却を目指す方針を示しており、今後の動きが注目されます。