南アフリカのGDP、2026年1〜3月期は前期比0.5%増で緩やかに回復
南アフリカの国内総生産は、2026年1〜3月期に前期比0.5%増と緩やかに回復し、農業や金融、貿易といった主要部門の生産増が成長を支えました。
Statistics South Africa(Stats SA)が9日に公表した最新データによりますと、同国の統計が追跡する10部門のうち9部門が2026年第1四半期にプラスの寄与を示し、農業、金融、貿易、運輸および鉱業の生産増が年初の経済押し上げに寄与したとのことです。
これに対し、製造業は当該期間に唯一マイナスの寄与となり、産業構造の偏りや外需回復の遅れが成長の重しになっていることを改めて示した形です。
Stats SAのチーフディレクターであるDr Bokang Vumbukaniは、国内総生産が2025年第4四半期に比べて2026年第1四半期に0.5%増加したと述べたうえで、特に金融、不動産およびビジネスサービスが主要な牽引役であったと説明しました。
Vumbukaniはさらに、金融、不動産およびビジネスサービスが0.9%増加してGDP成長に0.2%を寄与したこと、家計最終消費支出が0.1%増加して総成長に0.1%を寄与したと明らかにし、内需の一定の底堅さが確認されたとの認識を示しました。
こうした緩やかな拡大は内需の持ち直しを窺わせる一方で、製造業の低迷が雇用や付加価値の拡大を抑える現状を浮き彫りにしており、産業再生や投資促進といった政策課題が依然として残されているという見方が強まっています。
今後は四半期ごとの推移や輸出・投資の回復状況が成長の持続性を左右する焦点となり、統計の詳細や政策対応が注目される見通しです。