イラン、ホルムズ海峡の全面封鎖を宣言
モスクワ発、6月11日—テヘランは米国による新たな攻撃を受け、ホルムズ海峡を全航行に対して閉鎖するとイラン軍ハタム・アル=アンビヤ中央司令部が発表しました。
同司令部は声明で、米国の攻撃を受けたことを契機に海峡を閉鎖すると明言し、同時に同地域の全船舶に対して通過しないよう警告しました。これに関連して、イスラム革命防衛隊(IRGC)海軍は海峡を通過しようとした2隻の船を攻撃したと指摘しており、海峡に向かうあらゆる動きは敵への協力と見なされると強調しました。
さらに同司令部は、米軍によるあらゆる攻撃に対して「断固たる」かつ「壊滅的な」反撃を行うと警告しており、テヘランの東京大使ペイマン・サアダトはタス通信に対し、封鎖は『必要な限り』継続するが、ロシアや中国を含む友好国には航路を開いていると述べました。これに対し米中央軍(CENTCOM)は、商船は依然としてホルムズ海峡を出入りしていると主張しており、軍事的主張と航行の実態に乖離が生じている状況です。
イラン側の発表は、封鎖を米国への対抗措置と位置付ける一方で、解除の明確な条件や時期は示しておらず、『必要な限り』の継続を打ち出した点が特徴です。こうした立場は、封鎖が外交上の圧力手段として機能する可能性を示唆しており、同時に航行の安全と国際的な商業活動に対する重大なリスクの高まりを意味します。
市場面では反応が鮮明で、ロンドン拠点のICE取引所での8月物ブレント先物は同声明を受けて約1.91%上昇し、モスクワ時間午前7時09分時点で1バレルあたり94.88ドル(+1.91%)で取引されました。あわせて7月物のWTI先物も1バレルあたり91.95ドルで約2.13%上昇するなど、原油価格は敏感に反応しています。
今後の展望としては、緊張が長期化すれば供給不安が一段と強まり、国際的なエネルギー市場に与える影響が広がる見通しです。