モディ首相、倫理と包摂を軸に『MANAVビジョン』を提示
ニューデリーで開かれた2026年のIndia AI Impact Summitで、モディ首相は木曜日に人間中心のAIガバナンスを掲げる『MANAVビジョン』を提示し、その枠組みを国内外の関係者に向けて詳細に説明しました。
首相はMANAVの頭字語を一つずつ解説し、『M』が道徳的・倫理的なシステムを意味し、AIは倫理的指針に基づくべきだと強調したうえで、『A』を説明責任あるガバナンスと位置付け透明な規則と強固な監視の必要性を訴え、『N』では国家主権を掲げてデータの帰属が個人の権利であることを主張し、続けて別の『A』をアクセス可能で包摂的であることと定義してAIが特定の独占ではなく社会の乗数効果を促すものであるべきだと述べ、『V』を妥当かつ正当であることとして、AIは合法性と検証可能性を備えるべきだと指摘しました。
モディ首相はこのMANAVビジョンが世界のAIエコシステムの指針になり得るとの見解を示し、『このMANAVビジョンは、21世紀のAIベースの世界における人類の福祉のための重要なつながりになるだろう』と述べたほか、新たに生じるリスクへの懸念を踏まえ、特に子供の安全確保にはより強固な防護策が必要だと強調し、AI環境が変化する中で家庭と社会が子供を導く役割の重要性を訴えました。
さらに首相はインド自身の技術力と人的資源を挙げて、この分野での能力向上を主張し、我が国には人材、エネルギー供給力、政策の明確さがあると述べるとともに、サミットの場で三つのインド企業がAIモデルとアプリを発表したことを紹介し、そうした国内のイノベーションが若者の才能を示していると評価しました。
国際協力への呼びかけも強調され、モディ首相は技術リーダーやイノベーターに対して『インドで設計・開発し、世界に、そして人類に提供するよう』協働を促し、このサミットがグローバルサウスで初めて開催される国際AIサミットであることに触れつつ、インドの国家ビジョン『Sarvajana Hitaya, Sarvajana Sukhaya(万人の福利、万人の幸福)』や『人類のためのAI』という原則と整合する形で、AIのガバナンスと安全性、社会的影響に関する国際協力を強化するための進化する国際的プロセスの一部であると位置付けました。
今後について首相は、変化する技術環境に対応するための政策対話と国際的連携の重要性を改めて訴え、国内外の関係者に向けてインドを舞台にした共同研究・開発と規範形成への参加を呼び掛ける形で締めくくりました。