中国の人民元貸出、1~5月で9.11兆元増加しマネー供給も拡大
中国の人民元建て貸出は今年1~5月に9.11兆元増加し、M2や預金残高の拡大も併せて明らかになったと中央銀行のデータが示しました。
中国人民銀行が金曜日に公表した統計によりますと、5月末時点の人民元貸出残高は281.02兆元で前年同期比5.5%増となり、1~5月の純増額は9.11兆元(約1.34兆米ドル)に達したとのことです。
広義のマネーサプライであるM2は5月末で353.67兆元と前年同月比8.6%増となり、現金流通や全ての預金を含む指標の拡大が続いている一方、現金流通・要求払い預金・非銀行決済機関の顧客準備金を含むM1は5月末で114.89兆元となり前年同期比5.5%増という結果でした。
実体経済向けの総合的な資金供給残高は5月末で458.81兆元に達し前年同期比7.7%増となっているものの、1~5月の実体経済向け総合的な資金供給の純増は17.48兆元で前年(2025年)より1.16兆元少なく、増勢の強さには一部差が見られます。
この5か月間で人民元預金は15.77兆元増加し5月末の残高は344.45兆元で前年同期比8.7%増に達しており、同時に外貨預金残高も前年同期比17.5%増となったと報告されています。
今年の政府活動報告は、中国は2026年に適切に緩和的な金融政策を継続して適用すると明記しており、政府方針と今回の資金供給・預金動向が整合しているとの認識を改めて示した形です。
総じて、中央銀行のデータは主要なマネー指標と預金残高の拡大を示す一方で、実体経済向けの資金供給の伸びに前年との差が残るという複合的な状況を浮き彫りにしています。