ホーム 中国 ネイチャー・インデックス首位返り咲き 中国、化学や地球科学で優勢

ネイチャー・インデックス首位返り咲き 中国、化学や地球科学で優勢

ネイチャー・インデックス首位返り咲き 中国、化学や地球科学で優勢

※本記事はTHE NEWSのアルゴリズムを用いて執筆されています。

この記事の概要

Nature Indexで中国が首位に返り咲き、化学や地球・環境科学を含む複数分野で存在感を増している。浙江大学の躍進など機関ランクの変化は、従来の研究地図に違和感を生み出す。研究の地理的重心が本当に移りつつあるのか──この動きが意味するものとは。

Nature Index首位再奪還──中国の研究力が世界地図を塗り替える

最新のNature Index Research Leadersランキングで中国が首位に返り咲き、世界の研究地図が大きく塗り替えられつつあります。

2026年版の発表によれば、2024年から2025年にかけて調整済みのShareは22.4%増加し、中国は主要国の中で唯一二桁成長を達成して世界への寄与率で首位を維持したとのことで、こうした数字は国際的評価の連続性を補強するものです。

Nature Indexが対象とする7分野のうち物理科学、化学、生物科学、応用科学、地球・環境科学で中国が首位に立ち、応用科学の上位31位や化学の上位14位を中国の機関が占めるほか、地球・環境科学の上位10機関のうち9機関が中国からという実態は、分野横断的な存在感の強まりを示しています。

同誌の分析は化学分野の成果が2015年以降でほぼ350%増加したと指摘し、さらに2025年における同分野のShareが中国53%に対して米国15%と突出している事実は、研究の地理的重心が変化していることを浮き彫りにしています。

学術機関ランキングでは浙江大学がハーバード大学を抜いて首位に躍り出し、総合のトップ10のうち9座を中国の機関が占めたうえで、総合トップ100に入る中国の機関数も47から51へと増加しており、国内の研究基盤の拡充が国際的評価に直結していることが伺えます。

Springer Nature傘下のNature Indexは今年、17誌の応用科学ジャーナルや1件の会議録、15誌の社会科学ジャーナルを新たにカバレッジに加えるなど指標の幅を拡大しており、Shareという指標が論文に割り当てられた著者比率に基づくために研究の量と質双方を評価する仕組みである点も今回の結果を解する上で重要です。

同誌の編集長マグダレナ・スキッパーは、入社当初には中国からの論文はほとんど見られなかったと振り返る一方で、2025年までにNatureに掲載された論文で中国の研究者が責任著者となったものが200本を超えたと述べ、この急速な変化が誌面にも現れていることを示しました。

国際的な指標や報告もこれを裏付けており、豪州戦略政策研究所の報告は重要技術における中国の研究リーダーシップを『構造的な条件』と位置づけ、世界知的所有権機関の報告も中国のイノベーションにおける顕著な役割と国際的開放性の向上を指摘しています。

また、Nature Index付随の記事は自然科学と健康科学における中国と韓国の共同研究論文が2023年から2024年にかけて約50%増加したと伝え、The Lancetの社説も中国の研究の台頭を世界的な機会と位置づけて国際協力の重要性を改めて強調しており、質の高い研究が国際協力の新たな局面を生み出しているとの評価が広がっています。

アナリストらは、こうした変化が西側中心の研究地図を書き換え、研究成果の分布やパートナーシップの構図を再構築すると指摘しており、今後は共同研究の形や資源配分、学術交流の在り方が国際的な注目点になる見通しです。

TH
THE NEWS 記者
THE NEWS 編集部 2026年6月12日
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