TIA、若年失業対策に約R1.2bnの技術イノベーション基金を創設
イノベーション機関(TIA)は、若年失業の深刻化に対応するため、約R1.2 billion規模の「Technology Innovation Fund」を新たに立ち上げたと発表しました。
全国の失業率が2026年第1四半期に32.7%に達する中、統計局(Stats SA)によればその負担は若年層に偏在しており、15〜24歳で60.9%、25〜34歳で40.6%に上っているため、TIAは技術革新を通じた経済的包摂を急務と位置付けています。こうした統計を背景に、同機関は単なる資金供与にとどまらない包括的な雇用創出を目指す方針を示しています。
同機関は科学・技術・イノベーション省の傘下機関であり、今回設立した基金は、TIAがKapa Biosystemsへの投資から得た収益のみで賄われていると説明しています。この収益は20年に及ぶ法的争いの末に支払われたものであり、資金源が一過性の国庫措置ではなく特定投資の回収益である点を強調したうえで、TIAは当面、重要鉱物プログラムへの投資を通じて国内での付加価値化と雇用創出を図るとしています。
新任のCEO、ティタス・マテ博士は「おおよそR1.2 billionです」と金額を示したうえで、基金を鉱物の付加価値化や電気自動車(EV)普及に伴うインフラ整備、規制面の課題解消に振り向ける考えを述べ、地元での雇用創出と充電インフラ整備が同時に進むことで産業全体の発展につながるとの見通しを示しました。さらにマテ氏は、AI技術を用いる若いイノベーターたちが大きな可能性を持ち、若者がAIの最大の利用者である現状を踏まえれば今回の資金注入は時宜を得たものであると指摘しています。
こうした動きは、鉱業の高付加価値化とデジタル技術の活用を結び付けることで短期的な雇用創出だけでなく中長期的な産業基盤の強化を図る狙いがあり、基金の運用次第ではEV関連産業やAI分野での若年層の参加を促進する契機となる見通しです。