南部アフリカ、成長鈍化—AFDBが2026年に2.1%と予測
アフリカ開発銀行(AFDB)は、南部アフリカ地域の経済成長率が2025年の2.3%から2026年に2.1%へ鈍化すると予測しており、この見通しは構造的制約と世界的リスクの複合的影響を受けたものだと指摘しています。
成長鈍化の要因について報告は、経済の多様化不足、基盤的なインフラの不足、国内資源動員の低さといった長年の構造的課題を挙げており、これらが投資の低迷を招いて開発ニーズを下回る状態が続いていると警告しています。
さらにAFDBは、中東紛争が原油価格の上昇、貿易の混乱、より厳しい世界的な金融状況を通じて地域経済に下押し圧力をかける可能性が高いとし、長期資金の制約と相まって成長回復の足かせになり得るとの懸念を示しました。
一方で報告は、家計消費の持ち直しやサービス活動の改善を受けて、南部アフリカの成長率は2027年に2.7%へ回復すると予想しており、こうした回復見込みは内需の底堅さに基づくものだと説明しています。
またAFDB副総裁のケビン・ウラマは、原油や金属価格の上昇がインフラ投資や生産の現場に直接成長として反映されていないと述べ、その背景には予期せぬ構造的課題が存在すると指摘しました。
報告は加えて、エネルギー価格の上昇、インフレ圧力、乾燥した気象条件といった要因がトウモロコシ(メイズ)生産に影響を及ぼすリスクを列挙しており、準備銀行の主任エコノミストであるサラ・マクフェイルは、世界的な不確実性がある中でも南アフリカでの構造改革の実施が国内投資を促すとの見解を示しました。
地域別の展望としては、東部アフリカが2025年の6.6%から2026年に5.9%へ緩和するものの依然として大陸で最も高い成長率を維持する見込みであり、北アフリカは2024年推定の4.4%から2026年に約4%へ落ちるものの2027年に4.2%を上回る回復が見込まれると報告はまとめています。
こうした分析は、短期的な外的ショックと長年の構造的制約が同時に作用している現状を改めて浮き彫りにしており、報告は政策対応として投資環境の整備や資源動員の強化を通じた構造改革の重要性を示唆しています。