中国央行、2026年下半期に実体経済への金融支援を強化
中国人民銀行は8月2日、2026年下半期に向けて適度に緩和的な金融政策を継続し、逆サイクル調整を強化して実体経済への金融支援を一段と強化する方針を表明しました。
同行は声明で、金融政策手段を総合的に活用しつつタイミングを見て適時に調整を行うとし、十分な流動性を維持する考えを示したうえで、金融システムの安定確保に注力する姿勢を明らかにしました。
加えて、金融機関に対しては与信供給のバランスを高めるよう導き、社会融資規模やマネーサプライの増加を国内の経済成長および物価全体の見通しに照らして調整するよう指導するとしています。
また、債券市場における「科技板」については高品質な発展を促進すると明言し、技術革新を支える制度設計を進めるとともに、民間企業債向けのリスク分担手段を着実に実施する方針を打ち出しました。
これに関連して、科技金融分野における情報共有やデータの統合的応用の可能性を探る考えを示し、民間部門の資金調達環境の整備に向けた実務的な検討を進める姿勢を鮮明にしました。
さらに、民間企業および中小企業向けの信用補完制度を改善し、下半期には中小企業への金融サービス能力を一層強化することで資金供給の裾野を広げる方針を示しています。
今回の措置は逆サイクルによる景気の下支えを狙いとしており、その実効性を巡る評価が今後の国内外の注目点となる見通しです。