ペトロブラスとペメックス、メキシコ湾深海での共同探査を協議
ペトロブラスとメキシコ国営のペメックスは、メキシコ湾の深海での共同探鉱・採掘に向けた提携について協議に入っており、両国政府が連携して調整を進めているとルラ大統領が明らかにした形です。
マナウスでの行事でルラ大統領は、メキシコ大統領クラウディア・シェインバウムから提携への関心を示す電話を受けたことを明かし、同大統領からの働きかけを受けてペトロブラス側の社長マグダ・シャンブリアルが協議のためメキシコを訪問する予定だと述べました。
こうした動きに伴い、両国の国営企業は技術ミッションを組んでメキシコとブラジル両国で地質学的な実現可能性や埋蔵量の推定、ならびに規制面での適合性を評価しており、ペトロブラス側の深海探鉱能力を前提に具体的な協力案の擦り合わせが進められているということです。
ルラ氏はまた、ペトロブラスがメキシコ湾で水深約2,500メートルの探鉱を行う可能性に言及しつつ、「我々はペメックスと提携し、メキシコ湾へ行ってペトロブラスが水深2,500メートルで探鉱することに、あの仲間のトランプが介入してくるかどうかを見てみる」と述べて、米国の対ラテンアメリカ姿勢への警戒感を示しました。
大統領は併せてペトロブラスが世界的に高く評価されている点を強調し、同社を富を生み国を発展させるために活用すべきだと訴え、政府は経営に命令するのではなくブラジルの優先事項を議論して企業の潜在力を引き出すべきだと述べました。
ルラ氏は具体例として、アマゾナス州ウルク炭田のガス生産拡大と州都ベルトリーニ造船所での船舶建造に対しペトロブラスが28億レアル以上を投資する計画を発表した行事に参加したことを挙げ、国内での造船と資源開発を通じて雇用と技術の育成を図る意義を強調しました。
造船業については、かつて約1万6千人だった雇用が近年では約7万5千人に増加したとの説明を示し、ルラ氏は「鉄鉱石も製鉄所も造船所もペトロブラスも我々のものだ」として、国内で作れないものだけを海外から買うべきだという立場を述べ、造船で10万人の労働者を擁することが夢だと語りました。
こうした産業育成の議論は、設備や機材の海外賃借に伴う支出が依然として大きい現状を踏まえたものであり、4月には機器賃借に関する対外支出が約11億3,000万米ドルに達している点が、国内での生産能力強化の必要性を改めて際立たせているという認識です。