ホーム ブラジル 下院、6x1シフト廃止の憲法改正案可決 週労働44→42→40時間へ段階短縮

下院、6x1シフト廃止の憲法改正案可決 週労働44→42→40時間へ段階短縮

下院、6x1シフト廃止の憲法改正案可決 週労働44→42→40時間へ段階短縮

※本記事はTHE NEWSのアルゴリズムを用いて執筆されています。

この記事の概要

下院が圧倒的多数で6x1シフト廃止と週労働時間の段階的短縮を可決、法案は上院へ送付されました。週44時間→42時間→40時間への移行や賃金維持、週2日の休息確保といった柱が打ち出される一方、適用除外や移行措置など例外規定も明記され、賛否が割れています。上院審議を控え、労働現場の実情や政策の実効性はどう試されるのか──この動きが意味するものとは。

下院が6x1シフト廃止の憲法改正案を可決、週労働時間の段階的短縮が始動へ

下院(Câmara dos Deputados)は27日夜、2回の投票を経て6x1と呼ばれる勤務シフトを廃止する憲法改正案、PEC 221/19を可決し、第2回投票では賛成461票、反対19票で上院に送付された形です。

可決された文案は労働時間を現行の週44時間から段階的に短縮することを定めており、まず公布から60日後に週44時間を週42時間へと引き下げ、その42時間の発効から12か月後に週40時間へと最終的に短縮すると規定しており、1日の労働上限を8時間とするなど具体的な運用規定も盛り込まれています。

併せて同案は賃金の減少を認めない旨を明記し、週2日の休息を保障する一方で、そのうち1日を優先的に日曜日とする方針を示しており、移行措置は下院議長と政府との合意を前提に設けられること、ならびに協約や労働協定に基づく扱いで通常の1日の労働時間を延長する可能性があるといった例外的運用も想定されています。

本案は当初、連邦議員レジナルド・ロペス(PT-MG)と議員エリカ・ヒルトン(Psol-SP)らが別個に提起していた改正案を統合する形で、報告者レオ・プラテス(Republicanos-BA)が審議中の二件を対象に示した文案として特別委員会で可決され、委員会では38人中34人が賛成、4人が反対の賛成多数で本会議に上程されました。

下院議長フーゴ・モッタ(Republicanos-PB)は第1回投票終了後に、本院が「1988年の憲法以来、労働者にとっての根本的な変化」をもたらす重要な一歩を踏み出したと述べ、週40時間への短縮、週2日の休息、そして労働者の賃金維持という三つの不可欠な柱を提示したことを強調しました。

可決を歓迎する与党の議員らは、低賃金や過酷な勤務実態にさらされてきた労働者に時間的余裕をもたらす歴史的前進だと祝福した一方で、野党側からは政策の実効性や施行後の影響を懸念する批判が出ており、反対論者は本改正が労働者の生活改善につながらない可能性や選挙対策としての政治的意図を指摘しました。

議員パウロ・ピメンタ(PT-RS)は、最も困窮する層に寄り添う立場で歴史を刻むと歓迎の意を示したのに対し、かつて百貨店のレジ係として6x1制を経験したと語るダンダラ(PT-MG)は、早朝や長時間労働に起因する消耗からの解放が労働者の『生きる時間』を取り戻すと感情を込めて述べ、議員アリス・ポルトゥガル(PCdoB-BA)も複数の労働組合中央が長年求めてきた課題であると位置付けました。

これに対し、議員キム・カタグイリ(Missão-SP)やセルジオ・トゥーラ(PP-RS)ら野党は、本PECが現場の実情を十分に改善しない点や将来の政治目的を懸念しており、今後上院での審議を通じて賛否が改めて焦点となる見通しです。

なお、可決文では新規則の適用除外対象や例外規定も明記されており、週40時間以下の者や高等教育を有する雇用者、月給がR$8,475.55を超える者などは対象外とされるほか、補足法により個人事業主や中小零細企業に対する移行措置が採用されうる旨も示されています。

TH
THE NEWS 記者
THE NEWS 編集部 2026年5月28日
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