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BRICS激震!西アジア供給ショックと鉱物争奪が域内協調を崩壊させる

BRICS激震!西アジア供給ショックと鉱物争奪が域内協調を崩壊させる

※本記事はTHE NEWSのアルゴリズムを用いて執筆されています。

この記事の概要

西アジア発の供給ショックと商品ボラティリティがBRICS各国の政策反応を誘発している。QatarEnergyのフォースマジュールや原油変動を背景に、インドの燃料・退避強化、ブラジルの利下げ停止、ロスアトムの採掘計画、そして中国の新鉱床報告が同時に進行中だ。こうした動きが域内の協調や資源主権にどんな波紋を広げるのか――その核心を追う必要がある。

エネルギー供給の混乱と鉱物資源争奪がBRICS圏内で急速に影響を広げている

西アジア発の供給ショックと商品市場のボラティリティがBRICS各国の政策反応を引き出している。主要産油国での被害でQatarEnergyがフォースマジュールを宣言し、原油価格は大きく変動する一方で、一部の精製製品は欧州で高値を付けた。インドは燃料確保と邦人退避計画の強化を指示し、ブラジル中銀はイラン情勢を理由に利下げサイクルを停止した。

同時に鉱物資源への関心が高まっている。ロシアの国営原子力企業がブラジルで戦略金属の採掘・加工を計画し、中国はレアアースなどの新たな鉱床を報告した。これらはサプライチェーンと地政学的な影響を複雑化させ、BRICS内部での経済・安全保障政策の同時進行を促している。

ブラジル

ブラジルでは財政とエネルギー対策が同時に動いている。2月の連邦税収が約2,221億レアルに達しつつ、政府は前払債(precatórios)計上後の一次収支赤字見通しを約598億レアルに引き上げ、裁量支出抑制のため2026年予算から約16億レアルを一時凍結した。中央銀行の政策委員会はイラン情勢を理由に利下げを停止し、FGTS住宅向け制度は月収上限をR$13,000に引き上げた。燃料税の棚上げを受けて政府は1リットル当たりR$1.20の軽油補助を提案し、国際危機の影響を受けた部門向けに約150億レアルの包括支援策を配分した。メルコスールとEUの貿易協定は5月から暫定適用が確認され、大豆貨物検査を巡り中国当局と協議を行った。

ロシア

ロシアではエネルギー供給と資源戦略の再編が進む。政府はアジア向けの長期エネルギー供給契約を模索し、国営ロスアトムはブラジルで戦略金属の採掘・加工計画を明らかにした。プラッツによれば同日の市場ではブレント原油が6.8%超下落する一方で欧州の一部精製製品が過去最高値を付けた。業界分析は石炭部門が2026年ストレスシナリオで約71.3億ドルの損失を被る可能性を示し、中央銀行は3月24日決済分として約5,500万ドル相当の人民元を売却した。対ベトナム貿易は2025年に約6%増加し、大統領はベトナム首相と会談した。国会議員はポーランドやスウェーデンが核兵器を配備すれば対象リストを更新すると警告している。

インド

インドではエネルギー安全と産業振興を同時に打ち出した。首相は西アジア紛争の影響を検討する安全保障委員会を招集し、燃料確保と退避計画の強化を指示した。国際的な供給ショックを受けつつも、株価指数は原油安や海外環境の落ち着きで上昇した。政府は100の産業団地開発に向けたBHAVYA計画に約0.34兆ルピーを配分し、改訂版地域航空網UDANに約0.29兆ルピーを割り当てた。PAIMANAポータルは約42兆ルピー相当の1,948件のインフラ事業を追跡し、2030年までに5,000トンの希土類磁石生産目標を掲げ、リチウム探査の強化も表明した。2031–35年の温室効果ガス排出強度削減目標は47%に引き上げられた。

中国

中国では外交と資金調達の基盤強化を進める動きが続く。外務省は北京とイランの外相が電話で和平交渉を促したとし、日本の大使館侵入を巡って外交抗議を行い、教科書記述にも異議を唱えた。台湾問題に関しては外部干渉を容認しない姿勢を再確認し、米国に慎重な対応を求めた。李首相はオランダとのグリーン技術・イノベーション協力拡大を呼びかけ、北京市は2026年のグローバル・サウス金融フォーラムの開催を打ち出した。大湾区での新空港建設が着工し、当局はレアアース、フルオライト、重晶石などの新たな鉱床を報告した。

南アフリカ

南アフリカでは電力供給改善と社会的緊張の管理が課題となっている。政府は計画的な停電(ロードシェディング)は間もなく終了すると再表明し、発電・保守の加速プログラムを発表した。ハウテン州は高頻度鉄道の拡張を検討し、シティパワーは1時間未満で充電可能な急速EV充電器を配備するとした。国家検察庁(NPA)は信頼回復に取り組み、警察長官を法廷に召喚したと確認した一方、MK党は元NPA長官の年金剥奪を求める訴訟を提起した。約3.6億ランド相当の警察調達を巡る訴追が進み、保健当局は結核対策の継続的資金提供と標的介入を要請している。ダーバンでは反移民デモが予定され、移民と公共サービスを巡る緊張が顕在化している。

エネルギー供給の混乱と鉱山開発の拡大は、短期的には供給不足と価格変動を通じて世界のインフレと景気の不確実性を高める一方、BRICS内部では化石燃料確保と脱炭素政策、資源主権と外国投資という相反する戦略が同時に進行しており、その矛盾が域内の協調を削ぐ明確なリスクを生んでいる。

ザ・
THE NEWS 記者
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