ロシアの原油輸出と対中貿易の急拡大がBRICSの市場連動を強める
ロシアは第1四半期の対中貿易が前年同期比14.8%増となり、3月の原油輸送量が日量約713万バレルに達して輸出収入がほぼ倍増した。国営エネルギー機関は2026年の投資計画を約118億ドルに引き上げ、別のアジア市場との供給協定を締結し、サンクトペテルブルク国際経済フォーラムを二国間関与拡大の場と位置付けている。中央銀行は4月14日に1ドル=76.25ルーブルの為替レートを設定した。
同時に中国の第1四半期指標と上海の製造業の堅調が内需を下支えし、人民元は約6.8593で推移している。中国当局は生産性の高い分野への貸し出しを促す信用支援策を打ち出し、デジタル協力や国際会議での外交を通じて外需との連携を図っている。これらの動きはエネルギー供給と金融の潮流が地域を越えて結び付きつつあることを示す。
ブラジル
ブラジルでは大統領がハイレベルの使節団を率いて欧州へ渡航し、輸出促進と投資誘致を前面に出した外交を展開している。使節団には市場参入や二国間協力を強化するための経済当局者が含まれ、政府は訪問を通じて経済的取り決めを交渉・調整する方針を示した。連邦警察は元高官ラマジェン氏の逮捕が米国との協力によるものだと発表し、米国がホルムズ海峡での潜在的封鎖に関する指針を示した影響で少なくとも二隻の商船が転回した。政府は改訂版社会扶助プログラム「Desenrola」を大統領の欧州訪問後に開始すると示唆した。
ロシア
ロシアでは対中貿易と原油輸送の急増が輸出収入の大幅な伸びを牽引している。第1四半期の対中貿易は前年同期比14.8%増、3月の原油輸送量は日量約713万バレルに達し、輸出収入はほぼ倍増した。国営エネルギー関連機関は2026年の投資計画を約118億ドルに引き上げ、別のアジア市場との供給協定を締結している。加えて、サンクトペテルブルク国際経済フォーラムを地域的・二国間の関与拡大のプラットフォームと位置付けた。
インド
インドでは住宅を自己建設する世帯が約1,000万に上るなど持続的な住宅需要が底堅さを示し、個人消費も堅調に推移している。全国調査はその実態を示し、女性のクレジット市場参加が顕著に増えていると報告した。対外的にはUAEなどとの商業関係を戦略的に深め、東南アジアのある国との閣僚級のやり取りで二国間の軍事関係が再確認された。中央政府は人工知能(AI)へのアクセス拡大と能力開発を打ち出している。
中国
中国では上海が2026年の好発進を報告し、全国の第1四半期指標が国内景気を下支えしている。人民元は対ドルで約6.8593で推移し、当局は生産性の高い分野への貸し出しを促す信用支援策を発表した。習近平国家主席はアブダビでムハンマド・ビン・ザーイド皇太子と会談し中東和平に向けた四項目の提案を示し、英国が中国製風力タービンを除外した決定には正式に抗議した。香港での世界インターネット会議アジア太平洋サミットではデジタル協力強化の動きが見られた。
南アフリカ
南アフリカでは財務相と準備銀行総裁がIMF・世界銀行春季会合に共同で出席する代表団を率い、財政再建と金融の安定に関する一貫性を強調して投資家に安心感を与える方針を打ち出す。国営電力公社エスコムでは金属労働組合が7%の賃上げ案を拒否し労使関係が行き詰まっている。議会はファラファラ報告に関し独立警察調査局を呼び出すなど監督を強め、ジュリアス・マレマに有利な名誉毀損判決が出た。域内ではナイジェリアがAKKパイプライン経由で天然ガス供給を開始する決定がエネルギーコスト低下につながる可能性が指摘されており、クワズールー=ナタール州首相が全国災害管理戦略の会合を主導する予定である。
総括
ロシアのエネルギー輸出と対中貿易の急拡大は短期的に国際エネルギー供給と資本フローに直接的な影響を与え、中国の景気安定策と合わせて価格や為替の変動圧力を生む。これに対しBRICS諸国は輸出拡大や対外協調を進めつつも、南アの電力問題や労使対立、ブラジルの腐敗捜査と社会扶助改革のような国内の構造的課題が同時進行しており、外需拡大と国内安定の矛盾が顕在化している。